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大スターから教わったマネージャーの仕事
夏木マリさんの移籍とともに、私もマネージャー業から遠ざかっていましたが、次の転換期がやってきたのは28、29歳のころ。今度は渡辺プロから声がかかって、いしだあゆみさんの現場マネージャーをやることになりました。この出会いが私を大きく変えましたね。

当時、彼女は大スター。芸能界でもトップ3に入るほどの人気絶頂期で、休みなしの毎日でした。これまでマネージャーとしての経験はあっても、いしださんクラスになると今までの経験が何も通用しない。30歳を前に、まったくゼロからのスタート。緊張した現場に入るだけに、とにかくよく怒られました。扱いなんて付き人以下でしたよ。

いしださんには、「時間を守ること」、「礼儀を忘れないこと」、「挨拶をきちんとすること」を教わりました。特に、時間に厳しかった。1、2回しか遅れたことはなかったけど、2分でも遅れたら本人はもういないんですから。飛行機に乗ってた!ということもあります。
スケジュールに関しても、一日に同じ質問を何度もされたり、1週間後、2週間後のことまで細かく聞かれたりして。しどろもどろになることもありました(苦笑)。
いしださんのマネージャーを通して、タレントのケアがどれだけ大変なのか。そして、いかにタレントさんを安心させてあげるかが、マネージャーの仕事だ、というのを体で教えてもらいました。

でも、それだけきつくて、怖かったけど、やめようとは思わなかった…。その仕事が好きだったし、おもしろかったし。何しろ、スターさんしかつきあえない人たちと知り合いになれるのは楽しかったから…。
結局、いしださんが結婚するまでの7年間マネージャーをつとめましたが、彼女に、「もうマネージャーを作るのはこりごり…」って言われたことがあって。うれしかったですよ。ああ、おれ、いしださんに作ってもらったんだ!ってね。

私もうちのマネージャーには同じような教育をしていますが、タレントを育てる以上に、優秀なマネージャーを育てることは大変だということです。
みなさんも、つらい仕事を任されたときでも、5年後、10年後の自分を見据えて、今この試練を乗り越えたら、きっとひと回り大きくなれる。必ず報われるときがくる、と思ってがんばってほしいですね。
# by yellowcab2004 | 2004-05-06 14:47
失敗を恐れるな!人脈を大事にしろ!
ディスコの支配人をしながら、当時の仕事仲間と芸能プロを立ち上げたこともあります。何人かの売れっ子タレントもいました。しかし、そのプロダクションがあえなく倒産。私にとっては、役者の夢をあきらめて以来の危機です。でも、これを失敗とも挫折ともしないのが私らしいところ。ある程度、芸能界に人脈ができていたし、芸能プロで、タレントの売り方を見よう見まねで覚えたことも幸いしました。

その後、仕事の知り合い人から「今何やってるの?マネージャーやらない?」と声をかけてもらって…。芸能界で成功する夢をあきらめなかった私に、次のチャンスがきたのは、そう遅くはなかったんです。
そこで、私が初めてマネージャーを担当したのが、夏木マリさんでした(今の若い人は知らないかもしれないけど…)。私が担当になった1ヵ月後に、彼女は「絹のくつ下」が大ヒット。それまでは営業まわりが多かった私ですが、夏木さんのマネージャーをやることで、今度はタレントのマネージメントの基礎を学びました。

こうした経験の中で、私は「失敗を恐れないこと」。そして、「人脈の大切さ」を実感しました。これはみなさんにも言いたいですね。失敗や挫折を経験しても、決してそれを恐れず、いい意味で図太くなってそこから何かを学んでもらいたい。そして、ビジネスを成功させるには、人脈を大切にすることも重要だ…と。
# by yellowcab2004 | 2004-05-03 14:32
自分の可能性を狭めるな!
私が芸能界と最初に接点をもったのは18歳。俳優になりたくて、広島から上京した私は、劇団の研究生をしていました。しかし、レッスンばかりの毎日でおもしろくない。自分には俳優の才能がないかもしれない。そう思い始めたころ、食うためにアルバイトしていた仕事のほうがおもしろくなってしまって…。俳優の夢は断念しました。

でも、それが別の意味で私と芸能界を強く結びつけることになったんです。当時流行っていたモダンジャズ喫茶のマスターから始まり、ゴーゴークラブの主任などをやるようになって。ちょうどグループサウンズがブームになり、店で生演奏してもらうバンドのブッキングの仕事をするようになっていた…。今の芸能界の基礎はこの時代に学びましたね。
このブームに乗って今度は生バンドを入れた高級ディスコの副支配人になり、バンド演奏のための照明や音響の仕事も任されたんです。
こうした仕事を通じて、芸能人(ミュージシャン)とつき合うのは楽しかったし、裏方の仕事の奥深さも知って、いい勉強になりました。

今になって思うのは、もし役者になる夢をあきらめた時点で、広島に帰っていたら、今の自分はなかったということです。
自分にはこれしかない、という思い込みも大事だけど、たとえそれが夢で終わっても、挫折感でつぶされないこと。とくに若いうちは、これがダメでも次がある、くらいの柔軟さがほしいですね。それが自分の可能性を広げることになるのですから。
# by yellowcab2004 | 2004-04-29 23:50




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